最後の希望
ジョディがわが家に来たのは、9年前の6月でした
犬を飼いたいと、漠然と考えネットで見ていると
目に留まったバーニーズマウンテン
あぁ、中学生の時に見た犬だ
飼いたいなぁ
何も知識がないまま、ブリーダーへ連絡し
申し込みまで、とんとん拍子に進みました
そして、初めて家に来た時に
体重は5㎏
こんなに小さな子が生きていけるの?
私たちがこの子を守らなければ。
と、胸に抱いたことを覚えています
それから、心配、笑い、癒し日々が始まりました
今日、ずっと9年間かかりつけの動物病院に行ってきました
告知を受けたのは、大学病院からです
9月に転んで靭帯完全断裂となり、歩けなくなりました。
かかりつけ医から大学病院を紹介され
手術も無事に終わりました。
帰って来た時に歩いている!と喜びました。
定期通院で、癌が見つかりました。
まだ、何とかなるのでは?と考え
今日、受診しました。
先生、どうか助けてくださいと心の中で呟いていました
先生は、
「選択は2つです。抗がん剤で治療するか緩和ケア。
抗がん剤は完治を目指すものではなく、延命ですが
癌で死ぬか、抗がん剤の副作用で死ぬか
になります」
「この肉腫は治療法がない。発見されたら急速に転移します。
抗がん剤を投与した場合の副作用は、食欲不振、吐き気、骨髄抑制などがあります。骨髄抑制で出血しやすく死んでしまう場合もあります。そんな、リスクでの治療です。抗がん剤の治療をしても、余命は数か月と思います」
最後の希望もなくなりました。
もしかしたら、もしかしたら
治るかもしれない。
助かるかもしれない。
ジョディ、ジョディ、ジョディ
ずっと、一緒にいるって
思っていたのに
私たちは
抗がん剤の治療を選択しました。